岸和田の居酒屋縁たく家が解説するボージョレ・ヌーボーとは?

2018.11.15

岸和田でアジア料理居酒屋をやっております縁たく家です!

本日11/15はボージョレ・ヌーボーの解禁日です!

なんでこんなにもボージョレ・ヌーボーが騒がれているのかを今日は解説しようと思います!

突然ですが、あなたは去年「ボジョレー・ヌーヴォー(ボジョレー・ヌーボー)」を飲みましたか?

「ボジョレー・ヌーヴォー」とは、フランス・ボジョレー地区でその年に収穫されたブドウを使った新酒のこと。
よくテレビなどで「ボジョレー解禁!」というフレーズを見かけますが、あれは毎年11月の第3木曜日に、全世界の人が一斉にボジョレー・ヌーヴォーを飲み始めることを指します。

ボジョレーヌーヴォーを楽しむ様子

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日はまさにお祭り!
全国でいろいろなイベントが開催されたり、普段ワインを飲まない人もこの日はワインを楽しんだり、「ボジョパ」と呼ばれるパーティーなんかも話題です。
ボジョパとは、ボジョレーヌーヴォーを開けるだけではじめられるパーティーのこと。
ここ数年、Instagramでも「#ボジョパ」というタグがついた写真をたくさん見かけるようになりました。

さて、ボジョレー・ヌーヴォーの話をすると、「ボジョレーって、結局盛り上がりたい人が飲むものだよね」と冷ややかに言う人がいます。
まあ、たしかにワインに興味がない人からすると「なんで盛り上がってるの?」と感じるのかもしれませんが、同じ日に世界中の人が同じお酒を飲むのってすごく素敵じゃないですか。

そもそも、お酒は他人とコミュニケーションするための飲み物。
難しいことを考えず、楽しんだらいいんです。
なにより、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、「一緒にワインを飲もう!」と気軽に誘い合える一日なんですよ。
お酒が主役になる日って、1年の中でもこの日しかないかもしれません。

 

そこでよりボージョレ・ヌーボーを楽しむためにちょっとした豆知識を紹介しようと思います!

●ボジョレー・ヌーヴォーの基礎知識

  1. ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランス・ボジョレー地区でその年収穫されたブドウを使った新酒
  2. 解禁日は「11月の第3木曜日」
  3. ボジョレー・ヌーヴォーが世界的に有名になった背景には、ボジョレーの帝王「ジョルジュ・デュブッフ氏」の存在があった!
  4. 2018年度のボジョレー解禁日は「11月15日(木)」

ボジョレー・ヌ―ヴォー」とは、フランス語で「Beaujolais nouveau」と書きます。
「Beaujolais(ボジョレー)」とは、フランスのブルゴーニュ地方の南に位置するボジョレー地区のことで、「nouveau(ヌーヴォー)」は、フランス語で「新しい」という意味を指します。
つまり、ボジョレー・ヌーヴォーとは、ボジョレー地区でつくられた新酒のワインのことです。

もともとボジョレー・ヌ―ヴォーは、ボジョレー地区のブドウの収穫を祝うためにつくられていました。
収穫したばかりのブドウを使ったフレッシュなワインを飲めるということで、そのワインは評判を集め、やがてその評判は隣町にも広まり、ボジョレー地区以外でも飲まれるようになりました。

ただ、あまりの人気に、品質の悪いボジョレー・ヌーヴォーも流通してしまったんです。
「どこよりも早くボジョレー・ヌーヴォーとしてワインを売れば、先行者利益を得られる、グッフッフ」ということで、未完成のワインも市場に流通してしまう始末。

そこで、フランス政府は、1960年代にボジョレー・ヌーヴォーの解禁日をつくりました。
「解禁日を迎えないと、ボジョレー・ヌーヴォーを売っちゃいけない」というふうにしたんですね。
解禁日をつくれば、品質が担保されると考えたんです。

その作戦は見事に成功!
解禁日がつくられたあとのボジョレー・ヌーヴォーは、粗悪品が一気に減り、良質なワインが市場に流通するようになりました。

 

先ほども言ったとおり、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日とは、その年のボジョレー・ヌーヴォーを販売しはじめる日を指します。
今は事前予約などがありますが、実際手元にボジョレー・ヌーヴォーが届くのはその解禁日以降です。

さて、この解禁日ですが、「毎年11月の第3木曜日」と決まっていることをご存じですか?
なぜ、この日付になっているかというと、以下のような理由があるからです!

●ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日が「毎年11月の第3木曜日」になった理由

  1. 第3木曜日であれば、聖人の日である11月15日の「聖タルベールの日」に近いから
  2. 木曜日は商売しやすいから

実は、ボジョレー・ヌーヴォーは過去に2回、解禁のタイミングが変わっています。

最初は11月11日がボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でした。
この日は、カトリックの祝日のひとつ「聖マルティヌスの日」という「聖人の日」にあたるので、縁起がいいとされていたんです。

ただ、その後、11月11日は「休戦記念日」という別の祝日になってしまい、「聖人の日」ではなくなってしまいました。
「こりゃ困ったぞ」というわけで、その日から一番近い聖人の日を探した際に、ちょうど11月15日に「聖タルベールの日」という日があったので、そっちを解禁日にすることにしたんです。

ところが、ここでさらに問題発生。
商人の人たちから「もし、11月15日が土曜日や日曜日になると大変だ」という声が上がったんですね。

というのも、11月15日が解禁日になった頃、フランスでは「土曜日や日曜日は定休日にする」というお店がたくさんありました。
定休日ですから、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁されても、販売できないわけです。

その結果、「じゃあ、解禁日は曜日固定にしよう!木曜日だったらいいよね!」という意見が出て、1984年、フランス政府はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日を「毎年11月の第3木曜日」と設定することにしたんです。

2016年は11月17日(木)、2017年は11月16日(木)でした。
そして、今年2018年は「11月15日(木)」です!

さてさて

気になる今年のボージョレ・ヌーボーのお味の方はいかがなのでしょうか!?

以下、8月22日に発表されたボジョレーワイン委員会のプレスリリースを引用します。

――
“すばらしいヴィンテージへの期待高まる”
ボジョレーでは、ぶどうの生育サイクルが目覚ましい進行を見せています。春以降、素晴らしい天候条件に恵まれたおかげで、現在影響が出始めている乾燥にも関わらず、ボジョレーのガメイとシャルドネは模範的とも言える衛生状態を示しています。激しい雷雨もなく(南部では一部懸念されるも影響なし)、病害もなく、防除処理も少なく済み、今年、HVE(環境価値重視)認証取得への取り組みを開始した多くの生産者にとっても、励みとなる1 年です。

ぶどうは平均して、2017 年よりも2 日早い7 月23 日から色づきが始まりました。現地で収集された初期データより、ボジョレー地区全体において例年並の収穫量が予想されます。全ての生産者において、平均的に収穫が得られるのは近年では稀なことです。
品質面では、現在のところ全体として今年のヴィンテージは、収穫時期やフェノール類の凝縮度において2009 年、2011 年、2015 年、2017 年と同じ傾向が見られています。

最後に生産者の方のメッセージを紹介します!

ボンジュール!ボジョレー地方は相変わらず猛暑です。
毎日暑いですが、お陰でぶどうの色づきは随分すすみました。
あと10日ほどで収穫です。
今年は高温が続き、乾燥してましたが、時折雨も降りましたので
水不足の心配もあまりありませんでした。このままであれば、美味しいワインを日本の皆様にお届けできそうです。
楽しみにしていてください!

 

僕もすでに試飲しましたが、去年に比べてしっかり目の味わいになっています。

ボージョレ・ヌーボーといえば味が軽くすいすい飲んでしまうイメージでしたが、今年のは割としっかりした味わいです!

しっかり嗜みながら呑めるワインになっています!

 

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縁たく家 Awabi&asian BAR

縁たく家 Awabi&asian BAR
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〒596-0055 大阪府岸和田市五軒屋町1-1(岸和田駅前通商店街内)
電話番号
072-439-5537
営業時間
11:30〜24:00(L.O.23:30)
定休日
火曜定休

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